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COPD(慢性閉塞性肺疾患)

「慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)」は、喫煙によって起こる肺の疾患です。(従来、「肺気腫」と「慢性気管支炎」と呼ばれていた疾患の総称です。)

国内の潜在患者数は500万人以上といわれ、2010年以降、日本人の死亡原因の第9位にのし上がり、年間16,000人の命を奪っているのがCOPDなのです。また、在宅酸素療法(HOT: Home Oxygen Therapy)の基礎疾患として約45%を占め、最も多い疾患です。たばこの煙を長期間吸い込むことにより、徐々に肺が壊れ気道が狭くなっていく病気です。大体、「1日で吸うたばこの本数×年数」(喫煙指数)が400の方は約20%、1200を超える方は約70%の方がCOPDになると言われています。ではCOPDになると、どのような症状が出るのでしょうか?

まず、初期症状として「咳と痰」です。風邪が長引いてなかなか治らないと感じたら、実はCOPDだったということがあります。次に「階段の昇り降りや坂道で息が切れる」といった症状が出始めます。それが徐々にひどくなって「普通に歩いても息が切れる」、「家族と一緒に歩いていてもついていけない」など、こうなるとかなり進行しているサインです。その後は酸素を吸わないと動けなくなり、ちょっとしたことでも息ができなくなり、入退院を繰り返すことになります。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療

診断

COPDの診断には、スパイロメーターという機械を使った呼吸機能検査(スパイロメトリー)によって行います。この検査は、COPDの診断には欠かせない検査で、肺活量と、息を吐くときの空気の通りやすさを調べます。COPDの患者さまは、息が吐き出しにくくなっているため、1秒量(FEV1)を努力肺活量(FVC)で割った1秒率(FEV1%)の値が70%未満のとき、COPDと診断します。
また、胸部レントゲン写真で肺の部分の透過性亢進(黒っぽくなる)、横隔膜の平坦化を認めたり、胸部CTでは肺胞が破壊された肺気腫の部分が黒っぽく(低吸収域)写ります。また、COPDの診断だけでなく、「間質性肺炎」や「気管支拡張症」などの可能性を除外したり、「肺がん」の有無を確かめるのにも有用です。

治療

まず第一歩、大前提は禁煙です。禁煙無くしてCOPDの治療は成立しないといっても過言ではありません。その上で薬物療法が考慮されます。
COPDの長期管理において、長時間作用型吸入抗コリン薬、長時間作用型吸入β2刺激薬、貼付β刺激薬、吸入ステロイドという薬が治療の主役となります。これらを単独、あるいは併用して治療を組み立て、適宜、短時間作用型吸入β2刺激薬、あるいは短時間作用型吸入抗コリン薬を用い、さらに増悪を繰り返す場合には、吸入ステロイド薬を追加することになります。そして、薬物療法のみではどうしても難しい場合は、在宅酸素療法の導入となります。

スパイロメーター
スパイロメーター

「肺年齢」を知ることができる機器です。 「肺年齢」とは一秒間に吐ける息の量(一秒量) から、標準の方に比べて自分の呼吸機能がどの程度であるかを確認して頂くための目安です。
また、タバコをよく吸う人は慢性閉塞性肺疾患(COPD)の発見やリスクを調べることができるため、定期的に検査されることをおすすめいたします。
「肺年齢」を知ることで肺の健康意識を高め、健康維持や呼吸器疾患の早期発見・治療に役立てることができます。

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院長プロフィール

久米 充芳
久米 充芳

経歴

  • 1997年 名古屋大学医学部卒業
  • 2008年 岡崎市民病院呼吸器内科:部長として勤務など

地域の皆様に親しまれ、お役に立てる医療を提供したいと考えておりますのでお気軽にご相談ください。

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